滝 良太郎
11/19
バリ到着クタ






バリ島随一の繁華街。ビーチが近くにあり高い波が来るためサーファー
に人気のスポット。
バリニーズ
バリの人のこと。
バリ到着後、とりあえずのつもりでクタに向かいました。
ホテルはどこでも良かったので、タクシーの運転手に希望の値段を伝え
適当に案内してもらいました。
ホテル到着後さっそく熱心なホテルの従業員(もしくは勝手にホテルの
敷地内にたむろしているバリニーズ)にいとも簡単に説得され、翌日と
二日後にバリ島内の観光地に連行されることになりました。
料金は3500円ほど(二日目の島内1日観光プランのみ)で、一日タク
シーをチャーターするよりも安い値段となり、しばし自己満足に浸って
いました。
でも翌日には違う場所へ移動するつもりが、けっきょくクタに
もう一泊しなければいけないことに気ずき、一人うなだれました。
バリ島到着の2時間後、さっそく計画が崩れ始めました。
11/20
ウルワトゥ寺院

「仙台(シンダイと発音)に兄弟がいます」と嬉しそうに語るバリニ
ーズにバイクに乗せられ、私はバリ島では有名な夕日が見えるスポット
「ウルワトゥ寺院」へ。
30分の退屈なタンデム走行のあと、現場へ到着。
駐車場から坂を下ると寺院があり、その先に海が広がる。
確かに眺めは良好。
ただ、夕日が沈むはずの水平線には雲が横たわっており、私や周りの観
光客たちに対して、平等に決して感動的ではない未来を用意してくれて
いました。

「日本のシンダイに兄弟がいます」
シーフードレストラン
ウルワトゥ寺院からの帰りに、バリニーズがビーチサイドのレスト
ランへ強制的に私を連行していきました。
「このレストランのシーフードは安くて旨い」と
彼は食べる気満々です。
私はビールだけ飲んで、帰るつもりだったのですが、バリニーズ
の顔が完全にシーフードを目当てにしている顔だったので、しぶ
しぶエビを2種類注文しました。

確かにうまく、サンバルというバリの辛み調味料とともに
いただきました。
バリニーズのムシャムシャとうまそうに食べている姿に
憎めないものを感じました。
ちなみにお値段は二人分で5000円ほど。
これって、バリではけっこう高い部類ではないのか?
それにしてもバリニーズが食べた分まで出すのは当たり前なのだろ
うか?
もともとお金を割り勘するつもりはなかったですが、あたかも
当たり前のように、人からおごってもらっている彼らに、違和感を
感じずにいられませんでした。

「ガネーシャ・カフェ」
海を眺めながら、おいしいシーフードをいただけます。
レゴンダンスも見られました。
11/21
絶景ポイント
この日は朝から冷房のガンガン効いたバリニーズの車に乗せられ
観光地へ連行されました。
その日ドライバーを努めた彼は、ふだんはウブドからクタへ働き
に行く人たちを送迎する仕事をしているようでした。
要するに、昼間は何もやることがなく、私のような観光客を見つけては
観光地へのタクシー業務で小遣い稼ぎをしているようです。
さて私のプランではその日の観光は、どっぷりとウブドだけで良
かったのですが、バリニーズが「バトゥール山とバトゥール湖は
絶対見た方が良い!」というので彼らの熱意に負け、そのおすすめ
スポットを先に見に行くとこととなりました。
キンタマーニ高原というところに到着。
そこから例の絶景が見渡せました。

バトゥール山(左)とバトゥール湖(右)
と言っても、そんなに感動は湧いてきませんでしたが・・・
やっぱり絶景というのは、その場所まで車でのプロセスがあってこそ
感動が生まれるものだと思います。
例えば、二日間トレッキングした後に見る7000m級の山脈や
異国でレンタカーを借りてハラハラドキドキの末、ようやく到着
できた夢の野球場など・・・
タクシーで楽をしてやってきた絶景ポイントに、私が何の感動も
湧いてこないのは当然だ、などと絶景の見えるレストランで一人考えて
いると、なぜかバリニーズが同じテーブルに座ってきて、昨日のバリ
ニーズと同じ「お腹が減った」という顔をしているではないですか。
しかし、彼には昨日のバリニーズほどの愛嬌はなく、私はその訴えに
には断固拒否。
やったぜ、「No!と言えた日本人」。
でもオレンジジュースだけはおごってあげました。

せっかくの絶景にも数秒で飽きた私は、時間を潰そうと紅茶をすす
りながらお気に入りの作家の推理小説を読むことにしました。
しかし「早く行こうぜ」というオーラを身にまとったバリニーズの
熱気を、同じテーブルにいながら無視することは私には不可能に
決まっており、早々にそのおすすめ絶景ポイントを立ち去ること
にしました。
つづく
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