

8月30日。
今年の収穫に向けた栽培講習会と意見交流の場を持てれば。と思い京都で栽培講習会&懇親会を開催しました。
少し雨のパラついた一日でしたが、北は京丹後市、南は亀岡市からと総勢25名と、遠方から多くの栽培者の方にお集まりいただきました。
こちらは懇親会の準備風景。懇親会の部隊長に任命した寺阪社員は、朝から私と買出しへ。
「こんなもんかなぁ。」っと25人前の食材を買出しに。
前日、親父に頼んで持ってきてもらった軽トラックの荷台はBBQセットと食材で一杯になりました
「ちょっと買いすぎか!?」
午前中に食材の下ごしらえと会場準備を済ませ、午後からは大槻工場長にも参戦してもらい「男のおにぎり」を作成。形は不揃いでしたが私の好物「塩とごま油のおにぎり」を中心に心を込めて握りました。
さぁ、準備万端!?
予定通り14:30から講習会は無事始まりました 。
まずは栽培4年目の塩貝さんの圃場へ。
工場近くということもあって、見学や視察に来られた方々には良く案内させてもらっています。
昨年は連作障害により収穫できなかった塩貝さん。今年は圃場を変えて、通勤前朝4時から起きて草を引いたりとご苦労をされましたが無事生育。
忙しいのと、予定よりも順調に育ち過ぎて一部はサヤが弾いて胡麻が飛び出してしまっていました。
困った時にいつも無理を言う私を快く受け止めてくださる心優しい塩貝さんです。
次は栽培2年目の和田さん宅の圃場。
和田さんも毎日忙しい方で、7月に訪問した時には正直一面草だらけの胡麻畑でした。「除草剤を使わない」という約束事を守ってくださっているので、草を引かずにしばらくすると本当に一面草だらけになるのです。
でも、そこは和田さん。頑張って草を引いて下さり1ヶ月前に20cmに満たない胡麻も、今となっては立派な姿に変身しております。ただただ感謝。さぞかし暑かった事と思います。胡麻以外にも野菜を栽培されているので、期間中に訪問したときには野菜を頂戴したりと・・・。ご馳走様です。
こちらは栽培2年目の木戸さん。
京都では昨年よりコーティング種子(収穫した種子の周りに粘土をコーティングしたもの)を利用した栽培を取り入れているのですが、木戸さんは2年連続でコーティング種子を利用され見事に生育。先日の新潟にも負けないくらいの出来栄えです。参加者の方も興味津々。
前回ご紹介した京大の西村先生曰く「ここの土はええ力を持ってるね。葉の色も抜群や。」
と参加者からは土作りとコーティング種子についての質問が多く出ていました。
何でも木戸さんは野菜のクズや刈り取った草を寝かした天然堆肥を数十年ふんだんに使用されているそうです。ちなみに来年用の種はこちらから選抜する予定です。
で、こちらはおなじみの和久田さん。
昨年連作障害と草にやられた和久田さん、今年は手法を変えて移植栽培に。毎年田植えが忙しく6月まで胡麻栽培に手が回らないので、まず胡麻を近くの畑で播種。ある程度大きくなったものをこちらの畑に移植されました。移植する2日前に田をトラクターで再度細かく漉き込み、草のない状態してからここへ移植。
ある程度大きく成長しいている胡麻は草に負けずに成長する。という手法。今年は見事にうまくいきました。土寄せはされたものの、草引きは結局一度もすることなくここまで成長。取り掛かり時期が遅かったために背丈は例年ほど伸びていませんが、来年への手応えはあり。事前に用意されていた栽培手帳を手に説明してくださいました。
今回は手法の違う畑4種類を材料に色々と質問の行き交う講習会となり、最後に西村先生の総評も含め無事終了しました。離れた場所で栽培していると他の方の生育具合も気になるものです。こういった機会を通して栽培者間の情報交流が出来るのは私自信もやはり勉強になりました。
・・・・・・・・その後胡麻工場に場所を移して懇親会へ。
大量のお肉とサラダ、お飲み物。そして男のおにぎり。あとは自由に歓談しながらの懇親会。
ピッコロモンドからも勝山シェフが登場。
胡麻工場横の完全予約制「ピッコロモンド・GOMA」の手作り釜からは焼きたてピザが登場です。
オチャメな一面を覗かしながらも釜を見る目は真剣です。
ご満悦の塩内さん。塩内さんは日吉町在住栽培1年目の方です。あいにくお仕事の都合で講習会には参加されませんでしたが懇親会には参加して下さいました。見た目とおり優しく真面目でいつも丁寧に栽培してくださっています。以外にもお酒好きで素敵な笑顔をプレゼントしてくださいました。
こういった栽培講習というのは情報交換という意味でも重要ですが、やはり栽培者同士や我々作り手とも交流できたことが本当に嬉しかったです。毎日顔が見れなくても、色んな場で色んな話をしながらお互いの信頼関係や結束は固まっていくものだと思っています。
胡麻栽培というまだまだ小さな取り組みですが、きっかけはどんな形であろうと出遭えた方と少しでも話をしながら、相手の気持ちを理解出来るようもっと努力していくつもりです。
小さい積み重ねになるとは思いますが、各地で栽培者の方が笑顔で増え、そして長いお付き合いが出来るよう頑張っていきたいと思いました。
また、近い将来には消費者の方々を交えながらこういった会が出来るようにしたいと思っていますので楽しみにしていて下さいね。
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