

前回の報告に書いたんですが、今年はお陽さんの関係か、雨の関係か
神様のいたずらか、あんまり胡麻の生育がよくないんです。
全く芽が出ないところもあったりして。
農家の方々のお手伝いをさしてもらっているというものの、何も役に立たない私。
肝心の「ごま」が土から顔を出さないと、どうにもこうにも・・・ということで、
休日を利用して、愛するわが子と戯れてきました。
行き先はというと、親父の畑。
私のふるさとは日吉町のお隣の美山町。
「俺もいっぺん作ってみるわ。」
と親父も今年から栽培しています。幸いにも何とか生育してるもので
間引きと移植作業を兼ねてやってきたのです。

父と、息子と私。
暑い、暑いといいながらも
ピースサイン
後ろに見えているのが黒ごま畑です

この日までに2回に分けて
間引き作業をしているので
そんなにたくさん間引いた訳では
ないんですが、
これまでのことを思い出すと
もったいなくて
なかなか抜く勇気がありません・・。
何とか3人で美山での作業を終了して向ったのは、
「節恵庵」という【つる工芸】をされているご夫妻(藤原恵一さん、節さん)のお宅。
藤原さんには去年からごまの栽培をお世話になっています。
こちらのご夫妻は数年前から日吉町に移り住まれ
自然に自生する植物のつるを使ったつる工芸を創作され、全国各地で作品展等を
催されている他に、自然と触れ合う昔ながらの生活を楽しんでおられ、
作物も薬品等を一切使わず、自然の中で育てておられます。
また、wwoofの受け入れ先としても活動されており
自然の中での生活を求めに世界各地から多くの人達が藤原さんのもとを
訪れられています。
この日はつる工芸創作から30周年を記念しての
「節恵庵まつり」(7月22日~8月15日)が開催されていたので少しご紹介します。

屋敷に入ると
たくさんの「つる」が所狭しと
並べられています。
トカゲ1匹と、へび2匹を含め
色んな昆虫や草花が我々を
出迎えてくれました。

編みこまれたかごは
何とも言えない優しい感じが溢れています。
かごの中にはかわいい花や、
小さな電球が入っており、
網目の間からは幻想的な明かりが
こぼれていました。
(フラッシュを付けて撮影してしまい
うまく伝わらないのが残念です。ごめんなさい)

作品のほかに、息子さんの作品も展示されていました。
息子さんは、木彫りをされているほかに、
布や和紙に墨でお地蔵様や、メッセージを
書き込まれています。
何かホッとする作品でしょ。

つる工芸を始めて今年で30年。
いつもやさしく出迎えてくださいます。

この写真は6月に訪問したときの写真です。
ごまのほかにも赤米をはじめ、 色んな野菜を栽培されています。
一面きれいな緑色ですが、 そのほとんどは雑草。
田んぼに入って雑草を抜いておられる姿に、びっくりしてシャッターを切りました。
「薬をまかんかったら、米と草を間違えそうなくらいや。」と言いながらも、
楽しみながら農業をやっておられます。
話を戻して、再びごま栽培へ。
というわけで
今年は、藤原さんの圃場もうまく発芽しなくて、親父の畑のごまを持ってきた訳です。

日照時間も他より短いから、マルチ栽培を してみたんや。」
と話しておられたんですが、残念ながら発芽せず・・・。
協力しながら移植作業をしました。
ちなみに息子がパンツ姿なのは、
親父の畑でハッスルし過ぎて
もう着替えが無くなってしまったためです。

中井「俺の植えたとこだけ枯れたらどうしましょ?」
藤原さん「はははっ・・・・・。」
「許さへんでー(笑)」
どうか神様お願いします。

見て!
カエルおった!!
やっぱりものを作るっていいもんですよね。
苦労も多いけど、農家の方々をはじめ色んな方の苦労が分かるから
我々も「一生懸命いいもんを作りたい。」と思えるんだと思います。
子供も不思議なもので、一緒に料理を作ったり、野菜を育てたりすると
色んな人への感謝の気持ちが出てくるというか、
嫌いな野菜も食べるようになりました。
うまく言えませんが、当たり前のことなんてないんだから、
やっぱり感謝の気持ちは忘れたらあきません。
とにかくこれからも「親バカ」「ごまバカ」で頑張りたいと思います。
次の記事→日吉のごま 8月に入り少し回復!!