

2009年1月
毎日寒いですね。皆様お変わりございませんか?
京都(日吉)も今年は例年と比べると雪は少ないのですが、相変わらず毎日寒い日が続いています。
ここは胡麻工場。1月中旬に降った雪が少し残っています。
私も日頃は桂の本社工場に勤務してるのですが、この日は胡麻工場でお仕事。
今年度産の胡麻の選別と商談があったので久々に訪れたのでした。
朝から久々の良い天気でこの日は選別の他に洗浄した胡麻の乾燥を行いました。
久々のポカポカとした暖かい太陽の光を浴びて、京都の胡麻も黒々と輝いています。
これは誰の後姿でしょう?
分かりますかね?
後ろから浣腸(30歳になっても大人になりきれない私。。。)をしたくなる衝動を抑えながらシャッターをきりました。
寺ちゃんこと寺阪社員です。
胡麻の栽培や色んな作業でいつも助けてもらっています。
収穫したゴマには目には見えなくても細かな砂がたくさん付いているので、いつも水洗いをしますが
乾燥が不十分なままだと保管出来ないので、天気の良い日に定められた水分率になるまで乾燥させています。
自然の中で育まれた胡麻をお届けいたしますのでお待ちくださいね。
これは選別機。
効果があるか検証中ですが、振動を与えることによって「砂」「良品」「大きな石」を選別することが出来ます。メッシュの異なる複数の網が設置されており、それぞれ異なるところから選別されて落ちてくる仕組みです。
これは選別によって良品と判断された胡麻。
ほぼ選別はされているのですが、大きさによる選別なので似た形の石は落ちてきてしまいます。
胡麻より小さな砂はご覧のとおり綺麗に選別されています。
胡麻ってご存知のとおり小さいので選別にはかなり労力を要します。
産地や、年によっても出来具合は変わりますし、トウミや洗浄、そしてふるいや、金属探知、最終的には目と手による選別。色んな工程を経て良品に仕上げています。
昔ながらの地道な作業が多いですが、自然なままの胡麻。存分に味わって食べてくださいね。
「まこと。えぇもん見せたるわ。」
と親父が見せてくれたのは、電動トウミと電動ふるい機。
胡麻栽培を始めて3年目になる私の親父は、昔から物を作ることが大好き。
家の庭(かなり本格的)を作ったり、小屋を作ったり、神棚(小さい神社のようなもの)を作ったりと、とにかく家にあるものでモノを作るのが大好き。
そんな親父が作ったのがこちら
家にあった古い洗濯機を分解してもぎ取ったモーターを付けたそうです。
モーターとつながっているロープの負荷を変えることによってトウミの回転速度が調節できます。
こちらは電動ふるい機。おばあちゃんが使っていた古いミシンを分解し、足りない部品と木を地元のコメリで買ってきたそうです。制作費1,500円程度。モーターが回転することにより木のかごが左右に触れメッシュから胡麻が落ちてきます。
しかも全て簡単に取り外しが出来て作業終了後はクリアケースに収納できる優れものです。
電動トウミにかかるロープの負荷を間違えると、扇風機の【強】以上の驚くほど強い風を引き起こし、ごまを撒き散らしてしまいますが(笑)負荷を調節すれば半永久的に一定の速度で綺麗に選別できます。
こちらはふるい機。いかにも手作りですがアイデアと行動力にはあっぱれです。
電源を入れると・・・、
手作りのかごが左右に揺れて選別できます。
お手製のかごには一定の動きを保てるようキャスターが取り付けられています。
今、この電動とうみと、選別機の一体化を試作中です。
風選によって重量の選別を受けた胡麻が、そのまま今度は大きさで選別できるように調整しています。
不便に思ったことを改良しアイデアと行動力で実践する。そういう力が乏しい私は親父に脱帽し刺激を受けた時間でした。
ありがとう。。親父。