

2009年7月
国産の胡麻栽培を担当している私ですが、今回はミャンマーでの胡麻栽培状況を確認してきました。
皆さんご存知の通り国産の胡麻というのはごくわずか。
日本全国で考えてみても国産胡麻の使用量は0.1%とも言われています。
当社でももちろん海外の胡麻を使用しているのですが、今回は契約栽培をしてもらっているミャンマーへ足を運びました。
ヤンゴンから車で北へ約8時間。
車は舗装された道を通り過ぎ、ガタガタの土の上を走り、時には川の流れを遮って現地に向かうのでした。
まるで昔テレビ゙で見たジャングルの奥地へ向かう探検隊みたい。。
などと少し興奮を抑えきれない自分がいました。
そして雨季に忘れてならないのは「スコール」
「空が暗くなってきたなぁ。」と思うと急に大粒の雨が天から降ってくるのでした。
順調に走り続けてきた車も前が見えません。。
ワイパーもフルスピードで動かしますがこのアリサマ。
最終的には人ではなく牛の行列の中を徐行しながら現地へ向かうのでした。
なんとものどかな雰囲気。
こういうの好きなんですよね。
こちらは現地の言わば公民館のような場所です。
当社の胡麻を契約栽培をしてもらっているのはミャンマーのなかでもほぼ中央部
「SIN BAUNG WAI」という地域。
その中にある
「Nyan Daw Inn」
「Lonchi」
「Khine」
「Lat Khote Pin」
という4つの村計151人の農家の方々にご協力いただいています。
この日は日本からお伺いさせてもらうということで、各村から代表者約50名の農家さんが集まってきてくださいました。
日本語さえ十分に話すことが出来ない私も、現地でお世話になっている方々に通訳をしてもらいながら必死です。
天候。土壌。肥料。農薬。のこと等、日本の栽培事例も交えながら情報交換を行いました。
ミャンマーと日本。天候や気温の差はありますが栽培方法は基本的に同じのようです。
まず、肥料としては牛糞と稲わら等を混ぜ込んだものを使用されるそうです。
先程の写真にもありましたがこちらでは牛が重要な役割を担っているみたいです。畑を耕したり荷物を運んだりと人間の生活には無くてはならない存在みたいですね。しかも糞まで。
それからやはり皆さん気にされている農薬の問題ですが心配は要りません。
しっかりと「農薬や除草剤等は一切使用していない」と私の2つの耳で確認してきましたよ。
この大きな農地の草管理も、除草剤等を使用することなく人力で草をひいてくださっていました。
相当の重労働ですが本当に感謝です。
こちらは、会議終了後訪問した「Khine」という村にある畑。花が咲き始めています。
種を撒いてから約60日経過しています。今年は例年より雨の影響で若干生育が落ちているそうですが、遠い地で自分の会社の胡麻畑に立っている私にしてみれば嬉しいばかりです(笑)
ここの畑の土を見てみると、石や砂利が多いですが雨の後にしてはさらさらとした土質。やはり水はけは良さそうです。
畑に入って記念撮影。ちょっと緊張気味。
またこちらの畑では付近に落ちていた木の枝を使って「YAMADA」の文字を作ってくださっていました。作成者はこちらの畑の栽培者「ソイン君」(写真一番左)。思わぬプレゼントにびっくり!!
この頃になると随分とコミニケーションも深まり「ハイポーズ」
本当にいい笑顔をされます。
人の笑顔というのは本当にいい。こっちまで幸せになりますよね。
実は、2年前にも会社の研修旅行で我々は社員全員ミャンマーに足を踏み入れています。しかし、その時には栽培時期ではなかった為、畑を見学することは出来ませんでした。
今回このミャンマーの訪問により、日本との栽培の違いを肌で感じることができ、また我々が常日頃使用している胡麻を自分の目で確かめ、そして栽培してくださっている農家の方々と直接話をすることで本当に多くの事を感じたし、多くの事を学んだ気がします。
日本でも、海外でもコミニケーションの重要さは変わりません。
これからも安心して自分たちが食べることの出来る商品を胸を張って皆様にお届け致します。
そして、日本とミャンマー。
遠く離れた国でまた一つ人のつながりを感じました。
そしてこの2つの国の生活している環境や、生活水準等の違いも感じました。
医療、学校等日本と比べると正直充分では無いのですが、近い将来この「胡麻栽培」だけに限らずに、また違った形でのコミニケーションが図れれば。。。
と帰ってから社内で話題になりました。
また行きたいな。。
皆さんおはようございます。
私今からミャンマーの畑を見に行ってきます。
私のふるさと美山(ミヤマ)の胡麻は何とか順調ですが、あちらの生育はどうなのでしょう?
遠い地でわが社の胡麻がどのように育っているのかしっかりと見て、
栽培者との交流を含めて体全身でミャンマーを感じてきます。
帰国予定は24日。
ワクワク。ドキドキ。
ちなみにこちらは桂本社工場の中井圃場。
色々ありましたが無事花が咲きましたよ。
皆さん見に来てくださいね。
京都の胡麻栽培も順調に育っているところとスタートが遅れ気味な畑。
それぞれありますが今年もきれいな花が咲き始めました。
こちらは胡麻工場近くの栽培4年目 野田実さん宅圃場。
5月末に種を蒔かれ、仕事に行く前や帰ってから等、時間を作ってはせっせと草引きをして下さっています。お陰で順調に生育し先日訪問するとチラホラと小さな花を見つけることが出来ました。
おおきにでございます。
京都でも6月末くらいから気温も上がりはじめずいぶんと暖かくなってきました。
各圃場でも少しずつ成長してきています。
しかし、何と言っても今の時期は草管理が本当に大変。
こちらは京丹波町の花木さん宅圃場。
訪問したのは昼過ぎでしたが、ようやく午前中の草引きを終了されたところでした。
違いがはっきりと分かるでしょう。
草の中から胡麻の芽が。といった感じですね。ありがとうございます。
で、花木さんのところで興味のある物を発見しました。
これは胡麻の苗なのですが、前回訪問したとき苗の状態があまり良くなかったので、みんなで苗箱に蒔き直したのです。それが約10日前だったのですが、ハウスに入れて保管しておいたものが異常なまでに生育していました。
露地で育てていた同様の苗もあったのですがそちらはチラホラ。
来年からはこの方法が有力だと確信しました。
芽が出るのと草管理が大変なので、この苗が上手く移植できれば初期の草管理の手間も省け一石二鳥です。。
胡麻の苗と花木さん。
花木さんは胡麻以外にも米、ほうれん草、大豆等数多くの野菜を栽培されています。
場所は変わりこちらは福知山市の佐藤さん宅圃場。
こちらも発芽状態が悪く、以前佐藤さんと寺ちゃんと共に蒔き直しをしました。
で、約2週間ぶりに訪問すると苗が順調に育っていました。
寺ちゃんの足下を見て下さい。胡麻の種を落とした為か必要以上に生えてきています。
生えたら間引きが大変。でも生えなければ始まらない。。
そして勝手に生えてくる雑草。。。。
いやー自然は厳しいですね。
ポットで育ててきた胡麻がようやく元気な顔を出し始めています。
胡麻工場横で栽培しているポット苗。
日照条件や、水分条件等を色々試してみました。
やっぱり生育条件が異なると成長度合いも変わるわけで・・・・。
いやー勉強になります。
こんなに小さい芽からスタートですからね。。。。先が長いです。
場所は変わり、こちらは試験圃場。
寺ちゃんと心を込めて種を直接蒔いたのですが、これも条件によって生育の状況が違います。
遠くからの画像では分かりにくいですが、、、、
だいたいこんな感じです。
草と、胡麻と区別がつきますかね。。。
そろそろ草をやっつけないと大変なことになります。
誰かお手伝いして下さいませんか??
そういえば、胡麻の芽の横に今年は試験的に大豆を植えてみました。
大豆は根を良く張るそうで、水はけが悪い条件を嫌う胡麻の横に植えると大豆が余分な水分を吸い取ってくれるのではないか。ということで西村先生よりアドバイスをもらいました。
大豆も「ゴットハンド」を持つ私と寺ちゃんの手に掛かり無事発芽しました。
(写真左のグレーの杭横にあるのが大豆の芽。写真中央右の丸い葉っぱが胡麻の芽です)
色んな試験をしながら、効率よく栽培出来る方法を求めて田舎コンビの奮闘は続くのでした。。