国産の胡麻栽培を担当している私ですが、今回はミャンマーでの胡麻栽培状況を確認してきました。
皆さんご存知の通り国産の胡麻というのはごくわずか。
日本全国で考えてみても国産胡麻の使用量は0.1%とも言われています。
当社でももちろん海外の胡麻を使用しているのですが、今回は契約栽培をしてもらっているミャンマーへ足を運びました。
ヤンゴンから車で北へ約8時間。
車は舗装された道を通り過ぎ、ガタガタの土の上を走り、時には川の流れを遮って現地に向かうのでした。
まるで昔テレビ゙で見たジャングルの奥地へ向かう探検隊みたい。。
などと少し興奮を抑えきれない自分がいました。
そして雨季に忘れてならないのは「スコール」
「空が暗くなってきたなぁ。」と思うと急に大粒の雨が天から降ってくるのでした。
順調に走り続けてきた車も前が見えません。。
ワイパーもフルスピードで動かしますがこのアリサマ。
最終的には人ではなく牛の行列の中を徐行しながら現地へ向かうのでした。
なんとものどかな雰囲気。
こういうの好きなんですよね。
こちらは現地の言わば公民館のような場所です。
当社の胡麻を契約栽培をしてもらっているのはミャンマーのなかでもほぼ中央部
「SIN BAUNG WAI」という地域。
その中にある
「Nyan Daw Inn」
「Lonchi」
「Khine」
「Lat Khote Pin」
という4つの村計151人の農家の方々にご協力いただいています。
この日は日本からお伺いさせてもらうということで、各村から代表者約50名の農家さんが集まってきてくださいました。
日本語さえ十分に話すことが出来ない私も、現地でお世話になっている方々に通訳をしてもらいながら必死です。
天候。土壌。肥料。農薬。のこと等、日本の栽培事例も交えながら情報交換を行いました。
ミャンマーと日本。天候や気温の差はありますが栽培方法は基本的に同じのようです。
まず、肥料としては牛糞と稲わら等を混ぜ込んだものを使用されるそうです。
先程の写真にもありましたがこちらでは牛が重要な役割を担っているみたいです。畑を耕したり荷物を運んだりと人間の生活には無くてはならない存在みたいですね。しかも糞まで。
それからやはり皆さん気にされている農薬の問題ですが心配は要りません。
しっかりと「農薬や除草剤等は一切使用していない」と私の2つの耳で確認してきましたよ。
この大きな農地の草管理も、除草剤等を使用することなく人力で草をひいてくださっていました。
相当の重労働ですが本当に感謝です。
こちらは、会議終了後訪問した「Khine」という村にある畑。花が咲き始めています。
種を撒いてから約60日経過しています。今年は例年より雨の影響で若干生育が落ちているそうですが、遠い地で自分の会社の胡麻畑に立っている私にしてみれば嬉しいばかりです(笑)
ここの畑の土を見てみると、石や砂利が多いですが雨の後にしてはさらさらとした土質。やはり水はけは良さそうです。
畑に入って記念撮影。ちょっと緊張気味。
またこちらの畑では付近に落ちていた木の枝を使って「YAMADA」の文字を作ってくださっていました。作成者はこちらの畑の栽培者「ソイン君」(写真一番左)。思わぬプレゼントにびっくり!!
この頃になると随分とコミニケーションも深まり「ハイポーズ」
本当にいい笑顔をされます。
人の笑顔というのは本当にいい。こっちまで幸せになりますよね。
実は、2年前にも会社の研修旅行で我々は社員全員ミャンマーに足を踏み入れています。しかし、その時には栽培時期ではなかった為、畑を見学することは出来ませんでした。
今回このミャンマーの訪問により、日本との栽培の違いを肌で感じることができ、また我々が常日頃使用している胡麻を自分の目で確かめ、そして栽培してくださっている農家の方々と直接話をすることで本当に多くの事を感じたし、多くの事を学んだ気がします。
日本でも、海外でもコミニケーションの重要さは変わりません。
これからも安心して自分たちが食べることの出来る商品を胸を張って皆様にお届け致します。
そして、日本とミャンマー。
遠く離れた国でまた一つ人のつながりを感じました。
そしてこの2つの国の生活している環境や、生活水準等の違いも感じました。
医療、学校等日本と比べると正直充分では無いのですが、近い将来この「胡麻栽培」だけに限らずに、また違った形でのコミニケーションが図れれば。。。
と帰ってから社内で話題になりました。
また行きたいな。。
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